環境発達医学研究センター(センターの概要)

本センターは、環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に申請し採択された事業により2011年1月1日設置されました。

エコチル調査は、環境中の化学物質等が子どもの成長や発達に与える影響を明らかにするため、全国の10万人の妊婦を対象に血液、尿、母乳などの分析を行うとともに、生まれてくる子どもの健康状態を13歳まで追跡する大規模疫学調査です。本調査により、胎児期を出発点とした子どもの健康に影響を与える化学物質や生活環境等の環境要因が明らかとなり、胎児や子ども特有の曝露や脆弱性を考慮した適正な環境リスク評価を行うことが可能となることが期待されています。

九州大学は調査地区として福岡市東区を担当します。年間1800人、3年間で5400人の参加者をリクルートして13年間追跡調査を行う予定で、2011年1月31日調査が開始されました。エコチル調査の安定的な実施が本センターの担う役割の一つです。もう一つの大きな役割は、九州大学と九州大学病院の有する研究基盤により、環境要因の疾患に及ぼす影響、疾患発症を導くメカニズムを明らかにすることです。将来的には環境リスクの低減および臨床応用と教育、人材育成等を行い、胎児期から子ども将来的には成人まで一貫した環境と健康に関する課題に取り組むセンターとなることを目的としています。